ベース ピック弾きの基礎(音源、TAB譜付き)

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ピック弾きとは

ピックを使って弦を弾く奏法です。
ピックの素材や形状により様々な音色を出すことが出来ます。
ロックやパンクなイメージがあるピック弾きですが、
上手くピックの種類やタッチを選べば、
ファンクやR&B、バラードなどに使ってもタイトな音色がハマる場合も多いです。

ピックの種類

最もベースで使われることが多いピックの形状は、

おにぎり型(正三角形型)
ベース ピック

ティアドロップ型
ベース ピック

他にも様々な形状があるので自分にあったピックを探してみよう。

ピックの厚さや硬さ、素材の違いにより音が違うのは先述したとおりですが、
どのようなピックだとどんな音が出るのか。下記を参考にしてピックを選んでみよう。

[厚い]→低音がしっかり出る。
[薄い]→アタックが強めになる。
[硬い]→エッジの効いた音。
[柔らかい]→マイルドな音。

ちなみに、『指』はピックと比べると「厚くて柔らかい」ので、
ピックよりも「低音がしっかり出て、マイルドな音」ということになります。

逆に、『ピック』は指とくらべて「アタックが強く、エッジの効いた音」になるということです。
とても わかりやすいでしょう(笑)

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基本フォーム

一般的には人差し指と親指でピックを挟んで持ちます。
ベース ピック 持ち方

このように親指に対してピックが垂直になるように持ちます。
ベース ピック 持ち方

人差し指はこのように指先がピックに対して少し下向きになるように持つと、ストラップを長めにしても楽にピッキング出来ます。

ちなみに人差し指以外の指を使って持つ人もいるので、自分に合った持ち方でピッキングしよう。
他の指はピッキングの際、弦に当たらないように軽く握りぎみにしておくと良いです。

ピッキングのコツ

ピックを弦に対して垂直に当てると音が太く出ます。
少し角度をつけるとエッジの効いた音になりますが低音がなくなります。
なるべく垂直に当てる事を心がけましょう。

ちなみに、フロント寄り(ネック寄り)でピッキングすると低音と音量が出て、
リア寄り(ブリッジ寄り)でピッキングすると音がスッキリして抜ける音になります。
これは、『指弾き』など他の奏法でも同様です。
ベース ピッキング コツ

ベース ピッキング コツ

曲調や自分のスタイルによってピッキングの位置を研究してみよう。

『ダウン』と『オルタネイト』

ここではベースで主に使われるピックを使った2つの奏法について解説しよう。

『ダウン・ピッキング』
ダウン・ピッキングとは、弦を上から下に弾く奏法です。
ピックを柔らかく持ち、手首を支点にしてピッキングします。
弦を弾く方向が一定なので音の粒が揃えやすく、
8ビートの曲などでは勢いと疾走感を強く表現できます。

テンポが速くなると、力(りき)んで頑張ろうとしがちですが、
力を抜いた方が楽に速くピッキングできます。
手首に力を抜いて素早くピッキングするのには慣れが必要なので、
メトロノームを速めに設定して徐々に慣れていきましょう。

『オルタネイト・ピッキング』
オルタネイト・ピッキングとは、弦を上から下、下から上と交互に弾く奏法です。
ダウン・ピッキングと同様、ピックを柔らかく持ち、手首を支点にしてピッキングします。
弦をダウン、アップと交互に弾くことで速い演奏にも楽に対応できます。
テンポが速い曲や、16ビートの曲などで安定感のある演奏をするときに便利です。

ダウンとアップで力の入れ方やピッキングの角度が違ってしまうと音の粒がバラバラになってしまうので、一定になるよう心がけよう。

ベース オルタネイトピッキング 弾き方

ベース オルタネイトピッキング 弾き方

【空ピッキングのすすめ】
空(から)ピッキングとはオルタネイト・ピッキングの時に、アップとダウンの往復する手の動きを一定にキープする手法です。
主に、

・長い音符
・休符
・シンコペーション
・ハンマリング、プリング等

の時に使います。

ピッキングを空振りするので『空(から)ピッキング』といいます。
基準となるビートの奇数をダウン、偶数をアップでピッキングして、
ピッキングをしない時は手の動きはそのままで空振りをするということです。

空ピッキングを使うと、どんなフレーズでも外から見ると手の動きが一定にずっと動いているように見えます。
フレーズを安定させ、リズムキープをする為にとても大切な技術なので是非マスターしよう。

特にベースを弾きながら歌ったり、動いたりする時に演奏が楽になる利点があります。

練習フレーズ

ダウン・ピッキング練習フレーズ-100

TAB譜
ベース ダウンピッキング TAB

オルタネイト・ピッキング練習フレーズ-100

TAB譜
ベース ダウンピッキング TAB

音の粒を意識し、他の弦が鳴らないように注意して練習しよう。
慣れてきたら異なるテンポに設定して、さらに難易度を上げてみて欲しい。

著者・演奏
遠藤光与志

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