ベースの種類 ~ジャズベース(ジャズべ)編~

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プロ・ベース虎の巻

ジャズベースとは

ジャズベースとは、『ジャズべ』と呼ばれ、世界的に愛されているベースの一つです。
フェンダー社により開発されたエレキベースで、プレシジョンベースの上位機種として開発されたそうです。
当初はジャズのミュージシャンにも浸透するよう『ジャズベース』と名付けられましたが、現在では最も多くのジャンルの音楽に使われている、世界で一番人気のモデルです。

一般的にはフェンダー社のジャズべでなくとも、同じような仕様のベースならば「ジャズベース(ジャズべ)」「ジャズべタイプ」「Jタイプ」等と呼ばれています。
現在、エレキベースといえば「ジャズベース」と言える程、ベースの代名詞的な存在です。
その為、フェンダーに影響を受けたメーカーで、ジャズベタイプのベースを取り扱っていないメーカーは殆ど無いと言えます。

ジャズベはプレべに比べ、ネックが細いのが一般的で、楽器店が初心者にオススメするケースがひじょうに多いです。
その為、初心者からプロまで多くの人に愛されています。ジャズベースを選択しておけば、まず音楽に合わないということは無いでしょう。
音楽的にも演奏面でも万能選手であり、まさに名実ともにキングオブ・エレキベースといっても過言ではありません。

 

ピックアップについて

ジャズべのピックアップは『シングルコイル・ピックアップ』と呼ばれ、2つ(フロント側とリア側にそれぞれ)搭載されています。
2つのピックアップをブレンドすることにより、多彩な音色を作り出すことが出来ます。

ジャズベースのピックアップの最大の特徴は、2つのシングルコイル・ピックアップを同じ音量にすることで、ノイズを軽減させるハム・キャンセリング機能を付加させていることです。
これにより外部からのノイズに強くなり、音抜けの良いサウンドを実現させています。

ジャズベースのモデルの年代コンセプトにより、ピックアップの位置が若干ずらして付けられることもあります。
フロント寄りだとマイルドで、リア寄りだとブライトな印象になります。
ピックアップは楽器製作の過程で取り付けられるので、ピックアップ位置による音色の違いを知ることは困難です。
なので、楽器を選ぶ際の参考程度で覚えておいてください。

 

音の傾向

ジャズベの個体差にもよりますが、一般的には「ゴリゴリ」「ブリブリ」などといった擬音で表現されます。
スラップにおいて「バキッ」というサウンドはジャズベであることが殆どだといえます。

とても音抜けが良く迫力のあるサウンドですが、これは2つのピックアップのボリュームがどちらもフルテン(最大)である場合です。
フロントのピックアップを大き目にブレンドした場合、中域から低域が強調されて「ブリブリ」感が増します。とてもファットなサウンドです。

リアのピックアップを大き目にブレンドした場合、中域から高域が強調されて「コリッ」と抜けの良いサウンドになります。
トーンをうまく調整してあげると抜けが良いまま優しい感じも出てきます。
このようにピックアップのブレンドと、トーンを調整することにより、どんなジャンルにも対応できる多彩な音色を操ることが出来るのがジャズベの魅力です。

 

 

見た目の特徴

ジャズべの一番の特徴はボディにある2つの『シングルコイル・ピックアップ』です。
このシングルコイル・ピックアップが2つ搭載されているベースが「ジャズべタイプ」であると言えます。

しかし、ハムバッカー・ピックアップが搭載されているのに、シングルに切り替えが可能なものもあります。
それらも含めてジャズべ系であるといえるので、少しだけ注意が必要です。

ノブは、年代コンセプトの仕様や、パッシブとアクティブの違いにより異なるので、決まった数やスタイルはありません。
(61年仕様のジャズベはパッと見ではノブは2つに見えますが、「スタック・ノブ」「2連ノブ」と呼ばれ、各ピックアップにボリュームとトーンがそれぞれ独立して付いています。)

少しわかりづらいですがフェンダー系のジャズベの特徴として、ボディのブリッジ側のお尻の部分の角度が挙げられます。
ジャズべはこの部分を正面から平面的に見るとシュッと斜めに角度が付いています。

ピックガードもプレべに比べ、面積が小さいです。プレべと比べると若干スマートな印象です。

 

代表的なプレイヤー

ジャズべを使う代表的なベーシストを紹介します。が、ジャズベ人口が膨大な為、これは知っておきたいというプレイヤーを選出します。

【ジャコ・パストリアス】
ベーシストならばその名を知らぬ者はいない、と言えるほどの伝説のベーシスト。
ジャズ、フュージョン界のフレットレスの名手。超絶テクニック。

【マーカス・ミラー】
スラップ・ベーシストの代名詞のような存在。
70年代仕様のベースから放たれる「バキバキ」サウンドは憧れの的。

【ラリー・グラハム】
スラップ奏法の創始者といわれている、ファンク界のカリスマ的ベーシスト。
マイクがニョキッと生えている奇抜なベースで、歌ってぶっ叩く。

【ゲディ・リー】
Rushのボーカリスト兼ベーシスト。カナダのプログレシーンにおいて彼を置いて語ることは出来ない。
上記2名と共にフェンダー社からジャズベースのシグネイチャーモデルも発売している。

【ウィル・リー】
ニューヨークにおいてナンバーワン、ファーストコール・ベーシスト。
現在、最も活躍しているベーシストの一人。

【亀田誠二】
日本人ベーシストで一番人気なのではなかろうか。
亀田節ともいえる個性的な音色、ベースラインで、日本の音楽シーンを文字通り支える存在。

【KenKen】
日本において現代のベースヒーローと呼ぶにふさわしい活躍を見せる。
ベースの存在をキャッチーなものに昇華する程の圧倒的な存在感。

 

以上、ジャズべを好んで使うベーシストはテクニックが卓越している人が多いですね。
演奏のしやすさ、音色の幅の広さ、選ばれている理由がジャズベにはあります。

 

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