ベース基礎の『き』

#3 スラップの基礎(音源、TAB譜付き)


スラップとは

弦を叩いたり引っ張ったりして音を出す奏法です。
主に親指で叩いて、人差し指(または中指など)で引っ張ります。

ベースの花形的フプレイの一つで、派手に目立つことも出来るのでベースソロにもオススメです。
日本では『チョッパー』とも呼ばれています。

『叩く』『引っ張る』という単純な動作ながらフォームや演奏のニュアンスが多彩で、
人によって個性がとても強く出るのも特徴です。
自由度が高く、数多くの技が存在します。

スラップは他の奏法と比較すると歴史も浅いので、
新たな技やスタイルが日々生まれています。
基礎をマスターして、自分なりのスラップ・スタイルを追求してみましょう。

ちなみに、親指で叩くことを『サムピング』と呼び、
その他の指で引っ張ることを『プラッキング』または『プリング』『プル』と呼びます。
本講座では『プラッキング』で統一します。

スラップ 基本フォーム

スラップ 基礎 フォーム

このように親指を立てて、人差し指(引っ張る指)を握りこみ過ぎないようにします。
これがいわゆるスラップのスタンダードなフォームです。
親指の自由度が高いので多彩な演奏ができます。

スラップ 基礎 フォーム

これは比較的新しいスタイルのフォームです。

ベースのストラップが長いと親指を上向きに構えることが出来ないため、
このような親指を下に向けるフォームが広まりました。
比較的パーカッシッブな演奏スタイルになるフォームです。

スラップは手首の回転がキモです。
感覚としては団扇(うちわ)を扇ぐような感じです。
親指を立てて団扇を持ち、実際に扇いでみましょう。

スラップ 指を弦に当てるポイント

スラップ 指

スタイルにより若干の個人差はありますが、
基本的には親指の側面(第一関節から腹にかけて)と人差し指の指先に弦を当てます。

『サムピング(親指)のアップダウン』といって親指を使ってピックのオルタネイトのように
弦を上下に弾く技があります。
その際には親指の側面と爪側の面を使ってアップダウンします。

スラップ サムピングのコツ

スラップ初心者の人がぶつかる壁の一つに、「サムピングの際、
4弦は音が鳴るけど、他の弦はなかなか音が出ない。」という悩みがあります。

基本的にサムピングは、親指を「弦に当てた瞬間に離す」という動作をします。
その為、音を出すには親指に『ある程度のスピードと勢い』が必要です。
最低音の4弦や5弦ならば低音側に弦(障害物)が無いため
親指に『ある程度のスピードと勢い』をつけることが容易に出来ます。
それに比べて他の弦は、親指を振り下ろす際に低音側の弦が邪魔になりスピードと勢いを無意識に殺してしまいます。
まずは、3弦などを中心にサムピングを正確にヒットさせる練習をしてみましょう。

ちなみに他の奏法と同様に、力を入れすぎないよう注意しましょう。

スラップ プラッキングのコツ

単純に弦を引っ張るだけのことですが、気をつけるべきコツがあるので説明します。

まず、プラッキングの際、指を弦の下に深くもぐり込ませないように注意します。
指先で軽く引っ掛けた方が速いフレーズに対応しやすいですし、
弦が切れる心配がなくなります。

次に、プラッキングの基本動作についてです。
忠実に意識する必要はありませんが、
基本的にプラッキングは「親指が起き上がるのと同時に」弦を引っ張ります。

スラップ プラッキング コツ スラップ プラッキング コツ

【練習フレーズ】

スラップ サムピング練習フレーズ


 

TAB譜
スラップ 練習 TAB

スラップ コンビネーション練習フレーズ

 

TAB譜
スラップ コンビネーション TAB

力を入れず手首を柔らかくして演奏することを意識しよう。
慣れてきたら異なるテンポに設定して、さらに難易度を上げて練習してみよう。

 

著者・演奏
遠藤光与志
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