ベースの種類 ~リッケンバッカー編~

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プロ・ベース虎の巻
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4000シリーズとは

4000シリーズとは、リッケンバッカー社のエレキベースです。
イギリスを代表するメーカーの人気モデルです。

4001や現行の4003などが持つ独特な存在感で、熱烈なファンが存在するベースです。

ビートルズの『ポール・マッカートニー』が使用していたことがあまりにも有名で、その人気も重なり、マニアやコレクターも世界中に存在する、そんなベースです。

ピックアップについて

リッケンバッカーのピックアップは、基本的には『シングルコイル・ピックアップ』が2つ搭載されています。
しかし歴史の長いメーカーだけあり、年代などによりピックアップの種類が異なるので、ここで簡単に紹介します。

『ホースシュー・ピックアップ』
特殊な形、構造を持つピックアップ。馬の蹄鉄に似ていることから名付けられました。
現行では、この形状に似せて作られたものがピックアップカバーとしてリアピックアップに装着されています。

『トースター・トップ・ピックアップ』
見た目がパンを焼くトースターに似ていることから名付けられました。
もともとギターに使われていたものをそのままベースにも搭載した為、明るいサウンドが特徴です。

『ハイゲイン・ピックアップ』
ホースシュー・ピックアップの後継として開発されたピックアップです。
トースター・トップ・ピックアップと比べ、太いく重心の低いサウンドが特徴です。

モデルによって『ハムバッカー・ピックアップ』が搭載されていたこともあります。

音の傾向

ポール・マッカートニーが使用していたというイメージからポップな音楽に合うイメージを持たれることもありますが、ハードロックなどでもガンガン使われるほど多彩な音楽で活躍しています。

ナチュラルなポンポンした音から、歪ませてブンブン弾きまくるサウンドまで幅広い使われ方をしています。

構造上、フェンダー等のベースで慣れたプレイヤーは、スラップ奏法がやりにくい印象を持つことがあります。
しかし、そんなものリッケンに慣れてしまえば余裕でバチバチ叩けますので、スラップベーシストも意外性を狙ってチャレンジしてみてはどうでしょうか。

見た目の特徴

リッケンバッカーほど個性の塊のような楽器を見たことありませんよ。と言えるほど、間違えようの無い形状が特徴のベースです。

しかし、4001や4003などのモデル違いを見た目で判断するのはひじょうに困難です。

この2機種の一番の違いは、ネックに仕込まれたトラスロッドという棒が4003の方が強化されているという、見た目では絶対わからない部分なんです(笑)

厳密に言うと多少の見た目の違いはあるようですが、文章での説明が難しいので割愛します(←コラ!)

ちなみに、

ビンテージのリッケンバッカーで、リア・ピックアップのカバーの真ん中が割れているものがあります。
これは『ホースシュー・ピックアップ』が搭載されている為です。
後期で採用された『ハイゲイン・ピックアップ』であるか、そうでないかはこれで見分けることが出来ます。

 

ROSとは

4001、4003にはステレオアウトの為、出力ジャックが2つあるものがあります。
RICK-O-SOUND(リック・オー・サウンド)と呼ばれるリッケンバッカー独自の仕様です。
フロント・ピックアップとリア・ピックアップの音を別々に出力できる画期的なシステムなのですが、別売りの『リック・オー・サウンド・キット』というアクセサリーを使用しないと出力できません。

しかも、このROSキットは既に生産中止になっており、ステレオ仕様の4000シリーズのベースを手に入れても、困ったことに別々に出力することが出来ないのです。中古で手に入れるか、代替で使用できる機器を探さないとならないという現状です。

これはリッケンバッカーの愛好家にとっては大変な問題なのではないでしょうか。ROSを好んで使うユーザーに明るい未来がくるよう祈ってます。

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