プロミュージシャンによるギター、ベース、ドラムレッスン

ベース用エフェクターについて

time 2016/03/28

ベース用エフェクターとは

ギターエフェクターと違い、ベースで使うことを前提にして作られたモノがベース用エフェクターです。

主に、『歪み系』『補正系』『プリアンプ系』『フィルター系』『モジュレーション系』などがあり、ベース音の帯域に合わせて作られているものが殆どです。

それぞれの系統のエフェクターに様々な機種があり、その一つ一つが個性的です。
自分の好みの機種を探すのもエフェクターを楽しむ醍醐味といえるでしょう。

ベースでギター用エフェクターを使う事も可能なので、「ギター用」「ベース用」という言葉に惑わされず、名称などはあくまでも指針として捉え、柔軟な気持ちでエフェクターを探すと良い出会いがあるかも知れません。
買うときは必ず店頭で試奏することをオススメします。

 

歪み系

エフェクターといえば「歪み系」と言えるほど、歪みエフェクターは最もポピュラーです。
その為、他の系統のエフェクターと比べ、圧倒的に数が多いです。
自分好みの歪みを探すのが、エフェクター探しの最大のテーマとなり得るといっても過言ではありません。

歪み系の中にも種類があります。

『オーバードライブ』

『ディストーション』

『ファズ』

特にオーバードライブは、常時かけっぱなしのような使い方もされるほど重要なポジションのエフェクターです。
また、人によってはディストーションも同じくらいの重要度になりますが、ベース用エフェクターの場合、オーバードライブとディストーションは聴感上ハッキリとした違いを説明するのは難しいです。
メーカーによってディストーションのようなオーバードライブがあったり、その逆があったりするためです。

ファズも機種により実に個性的です。

もしかすると、お気に入りの歪みエフェクターを探す旅が一番長い旅になるかも知れません。

 

補正系

補正系といえば、ベースを演奏する上での音の粒、タッチのバラつきなどを補正するのが一般的に知られている役割です。

音色の補正にも使えることを知ると、音作りの幅が圧倒的に広がります。

『コンプレッサー』

『リミッター』

『エンハンサー』

などがあり、多くの初級者ベーシストの心の支え的な存在になっています。

実は、音色も補正されるので、補正系を使わないと出せない音色というものもあります。

その部分も含めてチョイスしていくと、補正系にネガティブな印象をもっている人も、攻めの姿勢で使うことが出来ると思います。

 

プリアンプ系

ベーシストにとってかなり重要なポジションになるのがこの『プリアンプ系』エフェクターです。

音色加工、補正、色づけなど、基本となる音を作るのが目的です。

『ベース用プリアンプ』

『イコライザー』

『歪み系(オーバードライブなど)』

『補正系(コンプレッサーなど)』

が、プリアンプ系です。

基本的にはベース本体の次に繋いで、常時かけっぱなしで使われることが多いです。

『イコライザー』や『歪み系』は、常時かけっぱなしで使われる場合には『プリアンプ』として使っている状態になります。
(ベース用プリアンプに『イコライザー』『歪み系』『補正系』などがセットになっているモノもあります。)

 

フィルター系

原音の波形を変化させて独特な音色をつくり出すのがフィルター系です。

『ワウ』

『ベースシンセサイザー』

などが主なフィルターエフェクターです。

ワウ系のエフェクターには自動でワウがかかるオートワウ、アタックに対してかかるタッチワウなど種類も豊富で、このような原音の波形を変化させるフィルターを総称して『エンベロープフィルター』と呼びます。

エフェクトのかかり具合や個性も機種により様々です。

『ベースシンセサイザー』は大きく分けて2つあり、原音を加工するタイプのものと、原音に内蔵音源をレイヤーさせて発音するタイプのものがあります。
一般的に原音を加工するタイプは高価で、比較的安価な内蔵音源をレイヤーさせるものが多く出回っています。
見落としがちな点を挙げますと、内蔵音源を発音する際の遅れ(レイテンシー)が許せる範囲かどうかが、ベースシンセを選ぶ際の重要なポイントといえます。

 

モジュレーション系

モジュレーション系は「揺れもの系」とも言われ、音に揺らぎをあたえて独特な雰囲気を演出する為のエフェクターです。
ベースでは、バラードでのソロパートなど、ハイポジションでのプレイで使われる事が多いです。

モジュレーション系の種類は以下の通りです。

『コーラス』

『フランジャー』

『フェイザー』

『ヴィブラート』

『トレモロ』

原音にピッチ(音程)を変化させた音を混ぜることにより音を揺らすのがモジュレーション系エフェクターです。

『ヴィブラート』は原音そのもののピッチを変化させるのが特徴です。

『トレモロ』はピッチではなくボリューム(音量)を変化させて揺れを作るエフェクターです。

先述のとおり、静かな雰囲気でのハイポジションのフレーズで使われるのと、ジャコパスなどの影響でフレットレス・ベースに『コーラス』をかけるのが定番となっています。
その為、ベース用のコーラスは人気エフェクターの一つです。その他の揺れモノ系は、ベース専用としての機種はあまり見かけません(EBSというメーカーからは発売されています)。

 

空間系

空間系は『やまびこ音』や『残響音』を利用して雰囲気を演出するエフェクターです。

ベース専用のものは無いと言っても過言ではないですが、ベースでもかなり重宝すると思います。

以下のような種類があります。

『ディレイ』

『エコー』

『リバーブ』

空間系はとても奥の深いエフェクターです。
特に『ディレイ』は様々な種類があり、
ディレイを使わなくては出来ないフレーズなどが数多く存在しています。
(『エコー』もディレイの一つとされています。詳しくは別の機会で解説します。)

『リバーブ』は音の跳ね返り(残響音)を人工的に作り出し、
音に奥行き感を与えることが出来ます。
部屋の大きさによる残響音『ルームリバーブ』の他に、『スプリングリバーブ』や『プレートリバーブ』など種類はありますが、エフェクターとしては全てデジタルでエミュレートした『デジタルリバーブ』が使われることが多いです。

ギタリストにも言えますが、特に『ディレイ』は『歪み系』と同じくらい重要なのではないかと個人的には思います。(ベーシストの場合は使う場面が少ないですが)とてもオススメです。

 

その他のエフェクター(1)

これまで紹介した系統に分類されない、様々なタイプのエフェクターが存在しています。

以下にベースでも使えそうなものを挙げます。

『オクターバー』

『ピッチシフター』

『ワーミー』

『オクターバー』は原音のオクターブ下(または上)を付加して発音するエフェクターです。
歪み系やフィルター系と併せて使っても面白い効果が期待できます。

『ピッチシフター』は音程を任意的に変化させて特殊な効果をねらったエフェクターです。
特に実際より高い音程にシフトさせることによりソロ的なフレーズにマッチさせる事も出来ます。

『ワーミー』はペダルを操作してピッチをシフトさせるエフェクターです。
かなりトリッキーな効果が期待できます。
ベースでは使用されることは少ないですが、隠れた人気エフェクターです。

 

その他のエフェクター(2)

今回紹介するエフェクターはかなり特殊ですが、使い方次第では個性に繋がる、そんなエフェクターを紹介します。

『リングモジュレーター』

『ルーパー』

『リングモジュレーター』は構造としてはモジュレーション系の一種なのですが、所謂『揺れもの系』とはかけ離れたエグい音のするエフェクターです。
周波数を掛け算するという特殊な仕組みで独特な音を作りだすことが出来ます。
用途としてはフィルター系にも近いエフェクターです。

『ルーパー』は一定時間のフレーズを繰り返すことの出来るツールです。
繰り返すフレーズを持続させ、音を重ねることにより、一人でも多重演奏が可能になります。
使用目的の違いにより一般的には空間系のくくりではありませんが、大きく分けると『ディレイ』の仲間です。
ですので『デジタルディレイ』の付加機能として簡易ルーパーがついていることがよくあります。

 

アンプシミュレーター

『アンプシミュレーター』はその名の通り、アンプによるサウンドを擬似的にシミュレートしたエフェクターです。
どんな環境でも気に入ったアンプの音を手軽に再現したいという目的で使用されます。

別々のスタジオ、ライブハウス等でいつもアンプが違うということはよくある事ですが、アンプシミュレーターを使うことである程度近いサウンドを再現することが出来ます。

近年、デスクトップミュージック(DTM)の普及に伴い機材環境も変化してきました。

アンプを使わないライン録音に少しでも「アンプ感」をだす為に、アンプシミュレーターにスピーカーをエミュレートする機能も備わり、アンプやスピーカー自体が存在しなくとも「アンプに近い音」が手軽に得られるようになりました。

実際にアンプを使ってアンプシミュレーターを使う際は、小さいスピーカーで大きいキャビネットを再現するも良し、大きいスピーカーの場合にはスピーカーエミュレート機能をオフにするのも使い方の一つです。

 

 

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